HTMLの<address>
タグは、内容に連絡先や問い合わせ先の情報を含むことを示します。
<address>
株式会社HOGEへのお問い合わせ<br>
メール:<a href="mailto:hoge@hoge.com">hoge@hoge.com</a><br>
電話:<a href="tel:012-345-6789">012-345-6789</a>
</address>
👆addressタグの中に個人や会社、団体の連絡先情報を含めます。連絡先の種類に特に決まりはなく、たとえば以下のようなものを含めます。
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- ウェブサイトのURL
- ソーシャルメディアのアカウントへのURL
addressタグを使う目的
<address>
はセクショニングのためのHTMLタグの1つで「この部分に連絡先情報を含む」ことを示すために使います。それにより以下のようなメリットがあります。
- 検索エンジンなどのプログラムが「どの部分が連絡先か」を判断するときの参考になる
- 障碍者向けのスクリーンリーダーなどで内容を読み解く際のヒントになる(アクセシビリティの向上)
- ソースコードを見たときに内容を判断しやすい(保守性の向上)
Google Chromeなどの主要ブラウザでは、デフォルトでaddressタグに対して斜体のフォントスタイル(font-style: italic
)があてられていますが、装飾を目的として使うべきではありません。
🤔
検索エンジンに連絡先情報を伝える
ほかに検索エンジンに明確に連絡先情報を伝える手段として、Googleがサポートしている構造化データマークアップを活用する方法があります。SEO対策を目的とする場合には、構造化マークアップの検討をおすすめします。
🙅addressタグに入れてはいけないもの
以下のコンテンツはaddressタグの内容に含めてはいけません。
- 見出しタグ(
<h2>
、<h3>
など) - セクショニング・コンテンツ(
<article>
、<aside>
、<section>
,<nav>
) - フッターとヘッダー(
<footer>
、<header>
)
ただし、addressタグの親要素にはセクショニング・コンテンツ(<article>
や<aside>
など)や<header>
、<footer>
などを使うことができます(例:footerタグの中でaddressタグを使う)。
具体的な使い方
最後にサンプルコードを掲載します。
<p>
ここに本文
</p>
<address>
質問がある場合にはCatNoseまで<a href="https://twitter.com/catnose99">Twitterで連絡</a>してください。
<address>
👆ブラウザのデフォルトスタイルでdisplay: block
があたっているため、段落のように使うことができます。