HTMLの<s>
タグは、すでに適切・正確ではなくなった内容や、もはや関連しない内容を表します。
😺後ほど詳しく説明しますが、文書の編集で削除したことを表す場合は、sタグではなくdelタグを使います。
<p><s>チケットはコンビニで買うことができます。</s></p>
<p>🙏売り切れました</p>
👆主要ブラウザでは、<s>
内のテキストには取り消し線(打ち消し線)が引かれます。これは以下のようなCSSが指定されているためです。
ブラウザのデフォルトCSS
s {
text-decoration: line-through;
}
このページの目次
sタグの使いどころ
売り切れを表す
例えば、商品が売り切れたときに、情報を古いものとして表すために使います。
<p><s>チケットはコンビニで買うことができます。</s></p>
<p>🙏売り切れました</p>
古い価格を表す
セールなどで「古い価格に取り消し線をつけて表示したい」ときに使うこともできます。
<p><s>小売希望価格:1,980円</s></p>
<p>1,000円で販売中</p>
このように「正確ではなくなった」情報や「もはや関連しない」情報に<s>
を使います。
取り消し線を引きたいだけならCSSを使う
<s>
タグは(内容的に)正確ではなくなった/関連しなくなった内容に対してのみ使います。単に取り消し線をひきたいだけなら、CSSを使いましょう。
.line-through {
text-decoration: line-through;
}
delタグとsタグの違い
分かりづらいのがHTMLの<s>
タグと<del>
タグの違いです。デフォルトのブラウザ表示は同じで、どちらも取り消し線が引かれます。
<p><del>delを使った場合</del></p>
<p><s>sを使った場合</s></p>
この2つの違いは以下のようになります。
del:削除された文字列を表す(文書の編集ならこっち)
- 文字列を消した後に、代わりに他の文字列を書く(=変更する)
- 資料や議事録などの文書を後から書き換える
という場合には<del>
を使います。
たとえば、ブログの投稿やニュース、公開資料などの内容を修正したいときには<s>
ではなく<del>
を使うべきです。
😺このとき、新しく追加した文字列には<ins>
タグを使うと良いでしょう。
s:もはや正確ではない文字列を表す
一方で<s>
の使いどころは少なく「もう関係ない情報だけど、一応載せておく」というような場合にのみ使います。
strikeタグとの違い
<strike>
タグは、<s>
と同じ意味で使われていましたが、HTML5では廃止されています。使用しないようにしましょう。